ものづくりに対する
考え方・こだわり
目配り・気配り・思いやりを忘れずにものづくりに励み、毎日を送る。
今までの慣習にとらわれず、たえず新しいこと(新製品、新分野)に目を向け、ものづくりにいかす。

私たちの使命・経営理念
高品質な製品を供給する
ドクターの意のままに、切る、はさむ等の作業をこなすのが道具としての使命。見てくれの良さではなく、使い手にとって扱いやすいことが高品質の証と肝に銘じ、ものづくりにたゆまず精進していく。
仲間を大事にする
社が今まで存在しているのは、下請けさん、外注先、仕入先、同業者、従業員、そして親、兄弟、家族のおかげ。私利に走ることなく、当社にかかわってくださる人たち皆が幸せになれるよう行動していく。
社会貢献を実感
できるような企業となる
ドクターの道具を製作するということは、人の命を預かっているのと同じこと。とてつもなく大きな使命を負っていることを社員皆が認識し、患い傷ついた人々にひとつでも多くの幸せを提供できる企業となる。
最後まで道具に責任を持つ
ドクターにとって道具は手足も同然。特に使い慣れた道具は簡単に代替がきかないもの。だからいつなんどきでも修理などの要望にこたえられるよう準備を怠らない。決して売りっぱなしであってはならない。
会社概要
商号 | 有限会社一木医療器製作所 |
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事業内容 | 医療器の製造販売 |
所在地 | 東京都板橋区蓮根3‐9‐13 |
資本金 | 300万円 |
従業員 | 4名 |
代表者 | 一木正俊 |
医療機器製造登録番号 | 13BZ001727 |
第三種医療機器製造販売業許可番号 | 13B3X00253 |
所属組合 | 日本鋼製医科器械同業組合 |
沿革
- 昭和12年
- 創業者 一木正五郎が宮城県仙台市より上京。文京区本郷塩釜製作所入社。
- 昭和15年
- 兵役召集
- 戦後
- 神田猿楽町にて社名「内外外科」として創業。のちに「第一外科」に改名。
- 昭和25年
- 東京都北区中里に移転
- 昭和36年
- 現在地に移転。「一木医療器製作所」に改名。
- 昭和48年
- 一木正俊入社。
- 昭和52年4月23日
- 法人化し「有限会社一木医療器製作所」に変更。
- 平成16年1月
- 創業者 一木正五郎(が)死去。代表者 一木正俊に変更。
はさみが出来るまで
01.高品質な製品を供給する
- 素材はマルテンサイト系ステンレス420J2
- 指を入れる輪を形成する。
02.仕上げ工程
- リーマーで輪の中に油をつけながら切削する。
- 鋏の刃に曲をつけるために刃に捩れを加え、刃どうしが競り合うようにする。
- 指を入れる輪を楕円形卵型にする。
- グラインダーの研削面を形成器ドレッサーで修正する。
- グラインダーを丁砥石からサンドペーパーに交換する。
- セットする為に個々に合わせマークを刻印する。
- プロパンバーナーで焼き入れ熱処理をする。炭で囲み、温度の均一化と保温を保つ。
- 空冷処理をする。(以前は油焼き入れをしていた)温度が下がると表面が酸化皮膜となって剥がれる。
- 輪の内側をリューターで研磨する。
- タッピングの為に下孔を空け止めネジ沈頭部分の座刳りを入れる。
- タッピングをする。(ネジ切り)
- 鋏の支点をビスで締めて鋏として1セットにする。
03.研磨工程
- ベルトサンダーで輪の内側を磨く。(既製のベルトサンダーのベルトを細く裂いて使用)
04.電解工程
- 水で洗浄。
- 電解液の温度は90度冬は3時間~3時間半位入れる。
- 目を疲れさせない為に防眩処理として電解処理を行う。
- 熱湯で洗滌後、さらに桐ノ木の大鋸屑で脱脂乾燥する。
05.調子見工程
- オイルストーン油砥石 アルカンサスで刃を付ける。
- 研磨工程で分解したものを同じ刻印を探して組み合せる。
- ブランドマークを打刻し支点部に潤滑油を塗布。
- 布を切って切れ味を確かめる。
06.完成